治療方法

 おおくま歯科では、M I (Minimal Intervention=最小限の侵襲)という考えのもと、治療をさせていただきます。この意味は前のページで述べさせていただきました。あれっ?という方はおおくま歯科の考えのページをお読みになってくださいね。

1.ムシ歯の治療の紹介

●コンポジットレジン修復

 小さなムシ歯なら、白色のコンポジットレジン(CR)で、きれいにつめることができます。白といってもおおくま歯科には20色近く色があり、20色の中から歯との色あわせをおこないます。
 コンポジットレジン(CR)とは、合成樹脂(レジン)と無機フィラー(シリカ、コロイダルシリカ、ガラス類など)の複合材料です。細かなフィラーが樹脂の中に混ぜてあるのは、強度や耐磨耗性をあげたり、寸法の変化を抑えるためです。始め(使用前)は柔らかいので、ムシ歯になった部分をとった後にできた穴に直接つめていきます。その後、専用の光照射器によって光をあてると硬化します(光重合型CRの場合)。

●インレー修復

インレーのアニメーション  少し大きなムシ歯は、インレーというつめ物でなおします。インレーとは、ムシ歯治療のために削った部分を埋めるために製作されたつめ物のことです。
 治療のために削った後(図2)、削った部分の型をとります。その型に石こうを流し込み、石こう模型を製作します。これは削った状態をそのまま再現していますから、インレーは患者さんのいらっしゃらないところで製作しておき、次回来院していただいた際にお口の中に入れます(図3)。
 (このように歯科治療に用いる修復物の多くは、患者さんのいらっしゃらないところで、いわばオーダーメイドのように専用のものを製作しております。)
 次にインレーの種類(素材)ですが、保険診療で用いられる12%金パラジウム銀合金、保険適用のないゴールド、ハイブリッドレジン、セラミックスなどがあげられます。12%金パラジウム銀合金は銀が主成分で金、パラジウム、銅などが添加された合金です。ハイブリッドレジンは、体への安全性と美しさに優れたセラミックスに微量のレジンを加えた複合材料であり、安全性、美しさ、強度、耐摩耗性などをバランスよく備えています。

●ラミネートベニア修復

ラミネートベニアのアニメーション  歯の表面(前歯の表側)を0.5ミリほど削り(図2)、そこに0.5ミリくらいの歯の形をした薄いセラミックスの板を貼り付けます(図3、4)。
 これにより、一部の抗生物質の影響で変色してしまった歯や、虫歯で黒っぽくなった歯、形成不全の歯の見た目をきれいにすることができます。また、歯並びの修正や、すき間を閉じる治療に応用できる場合もあります。

●かぶせの修復(クラウン)

クラウンのアニメーション  ムシ歯が大きすぎてあまり健全な部分が残っていない歯や、神経をとる治療をした場合の多くは、割れないようにかぶせの治療になります。
 種類は、保険診療では金パラジウム銀合金となります。ただし前歯には見える部分にプラスチックを貼り付けることが認められています。保険が適用されないものでは、ゴールド、セラミックス、ハイブリッドレジンなどがあります。

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2.失った歯の治療の紹介

●はじめに

歯の移動のアニメーション  歯が抜けたままにしておきますと、かみにくくなったり、見た目が悪くなったりするだけではありません。
 これまでかみ合っていた歯が伸びてきたり(図2の上の歯)、隣の歯が抜けた方に傾いてきたりします(図2の下の歯)。すると歯全体のかみ合わせまで悪くなってしまうので、そうなる前に抜けた歯をおぎなう必要があります。

●抜けた前後をつなげる歯の治療(ブリッジ)

ブリッジのアニメーション  抜けた歯の前後に歯がある場合、やむをえずその歯を削り(図2)、ブリッジというつなげた歯を用意することがあります(図3、4)。両隣の歯を橋げたにして、間に橋をかけるというイメージです。
 入れ歯のように取り外しをするものではなく、前後の歯に固定しますので、あまり違和感がありません。ただし、前後の歯を削らなければならないというデメリットがあります(もちろん、このデメリットよりもメリットの方が大きい場合に選択できる治療法となります)。また保険診療で奥歯のブリッジを白く作ることは認められていません。

●インプラント治療

インプラントのアニメーション  インプラントは、顎の骨に金属製の人工歯根を埋め込んで(図2)、土台を作り(図3)、その上に人工の歯(図4)をかぶせます。ブリッジのように隣の歯を削りませんし、自分の歯と同じように違和感が無くかめるようになります。また見た目も非常に美しい歯となります。
 デメリットとしては、治療期間が最低でも数ヶ月はかかること、全身疾患があるとおこなえない場合があること、保険適用が無く治療費が高いことなどがあげられます。
 かみあわせが悪い場合には、インプラント治療の前に仮歯や義歯によるリハビリやトリートメントが必要になる場合があります。
 より詳しい説明おおくま歯科のインプラント治療のページにあります。

●入れ歯による治療

入れ歯って?

 入れ歯は、小さな部分入れ歯から総入れ歯までいろいろあり、歯を抜いた(歯がぬけた)後の治療法のひとつです。少しずつ歯が減ってしまい、それに合わせて部分入れ歯が大きくなっていく方もいらっしゃいますが、いっぺんに残りのすべての歯を失って、総入れ歯になってしまう方もみえます。大きな喪失感があるようです。しかも新しく入れ歯を作る場合には、時間がかかります。普通に考えますと、歯を抜いて、かたどりをして、かみ合わせどりをして、と進んでいきますが、いっぺんにすべての歯を抜いた場合、10日から2週間も歯のない状態で過ごさなければなりません。なにをどうやって食べたらよいのでしょうか?、どんな気持ちで過ごされるのでしょうか?、考えると悲しくなりますよね。
 おおくま歯科では、そんな時は、歯のかたどりをして、あらかじめ模型上で歯を抜いた状態を予測してから入れ歯を作ります(ただし後から合わせなければなりません)。つまり入れ歯を入れる日に歯を抜くという事です(すべてのケースでという意味ではありません)。歯がない期間があれば、話す、食べるなど、日常生活に支障をきたしますので、本来は1日として歯なしで過ごすことはできませんよね。
 また、すでに部分入れ歯をお使いの方で、残念ながら新たに歯を抜いた場合、抜いたところにあうように入れ歯を修正すればすみます。毎回作りなおす必要は、ありません。慣れた入れ歯が壊れても、修理して済むことが多々ありますのでご相談ください。

部分入れ歯による治療

部分入れ歯 部分入れ歯のメリットは、隣の歯をあまり削らないことです。また、失った歯が1本だけである場合から、歯が1本だけしか残っていない場合まで幅広く対応することができます。しかし取り外し式であるため、ブリッジに比べてお口の中での安定感が悪くなります。また、バネなどの金属部分や、お口の粘膜に接するプラスチックの床の部分に、強い違和感を感じられる患者さんもいらっしゃいます。
 毎日お口に入れるものなので、手入れをマメにおこない、清潔に使っていただくことが必要です。

総入れ歯による治療

総入れ歯  歯が1本も無くなった場合に用意する入れ歯です。基本的には、お口の中の顎の粘膜に接する、レジン(プラスチック)製でピンク色の床部分に、硬質レジンや陶材で作られた人工歯が並んでいます。

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3.歯周病の治療の紹介

 歯周病の最大の原因はプラーク(歯垢)です。プラークにより歯の周りの組織(歯ぐきや、歯を支えている骨)がダメージを受けた病気と言えます。これは炎症の過程で、自分で組織の一部を溶かしていくことによって、歯を支える骨が無くなっていき悪化します。はじめはある程度無症状に進行します。しかし、ひどくなると、はれたり、うみが出たり、歯がぐらついたりと症状が出てきます。
 プラークの中の細菌は、数が集まってバイオフィルム(細菌の巣)をつくっています。歯肉に隠れて目に見えないプラークは、患者さんご自身では取り除くことができませんので、歯科医院で道具や機械を使って取り除くこと、上述のように歯周病を悪化させないことが歯周病治療の基本となります。
 もちろん患者さんご自身にも、こまめに正しいブラッシングをしていただかなければなりません。そのための指導もしっかりとさせていただきます。

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4.矯正治療の紹介

矯正 ここでは、矯正治療がなぜ必要なのかをお話したいと思います。
 歯は、親知らずを含めると32本あります。左右対称と考えても、前後、上下の形は違います。このように1本1本の歯の形が違うのは、それぞれの役割が与えられているからです(進化なのか退化なのかは分かりませんが、おおよその現代人の歯の形というものがあり、皆さん大体同じわけです)。
 この役割を充分に果たし、良いかみ合わせを得るためには、ほぼ良い位置、理想に近い位置に歯が生えていることが必要です。この時はじめて、前歯でかみ切り、奥歯でかみ砕き、すりつぶすという歯の形、かんだ力をうまく分散するための歯の根っこの向き、形、さらには歯を支える骨の形などが、非常にすばらしく設計されていることが分かるのです。言い換えれば、気持ちよく食事をとり生活することができるのです。
 さて、『8020』ってご存知ですか?。80才になった時に20本の歯が残っているようにしましょう、という目標です。少し前のデータですが、どんな歯ならびの人がこの目標を達成できているのかという調査結果があります。
 結果は、1.下の前歯にのみ軽い歯の重なりがある、2.上の前歯にやや出っ歯の傾向がある、など含めて、ほぼかみ合わせがきれいな人に多いというものでした。
 逆に8020を達成した人がいなかったのは1.反対咬合(下の前歯が上の前歯より前に出ている)、2.過蓋咬合(あまりに深くかみこんでいる)、3.交叉咬合(かみ合わせが左右にずれている)など、かなり厳しい結果でした。
 80才で20本の歯が残っていた人は、80才になるまでの間、おそらくそんなに不自由なく食生活を楽しめていたでしょう。そしてこれからも楽しめるはずです。反対に、80才で5本しか歯がなく治療もしていなければ、あまり食生活は楽しめないでしょう。人生の喜びも減ってしまうと私は思います。
 歯は理想的な位置に、また全体としてそろうことによって、うまく機能するのです。そしてバランスのとれた状態は、食生活の楽しさのみならず、永く若々しさ、美しさを保つものと考えます。
 矯正治療は、今現在の見た目の問題と考えるより、未来の自分のための治療であると考えるのが良いでしょう。

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5.親知らずの治療の紹介

 親知らずは、一番前の歯から(片側のみで)数えていった場合に、8番目に並んでいる歯、つまり一番奥にある歯です。6番目の歯は、6歳臼歯、7番目の歯は12歳臼歯などと呼ばれますが、8番目は、いつ出てくるのかわかりません。一般的には大学生くらいからでしょうか?
 親知らずは、横を向いていたり、磨きにくいためにムシ歯になっていたり、まわりの歯ぐきを腫れさせていたりと、良くない働きをしていることが多いです。しかしそれでも、絶対に抜かなければならないというわけではありません。ダメージが大きくなければ、治療の後そのまま残せるのはもちろんですし、上の親知らずに限っては、7番目の歯がだめになってしまった場合に、7番目を抜いてあげることによって、その位置に親知らずがスライドしてくるのを待つ、という方法があります。1から2年かかることもありますが、選択肢の一つだと思います。(ただし下の親知らずでは、うまくいきません。スライドせずに倒れてしまうのですが、これは歯の周囲の骨の硬さの違いによるようです。)他にも、ブリッジの支えにしたり、一度抜いたあとに歯のない部分へ移植するなど、有効利用する可能性が残っています。
 親知らずは、狭い部分に一番最後に生えてくる歯ですから、お手入れが難しいことが多いです。しかし、おひとりおひとりで異なるリスク(歯ぐきや隣の歯への影響)を知っていただいた上で、大切にできる方法を一緒に考えられると良いですね。
 最後に、親知らずのムシ歯も、どうせいずれ抜くからといって、放っておいてはいけません。もともとブラッシングが難しい場所ですし、しかも実際にムシ歯になっているとなると、悪化したり、歯周病を引きおこし、周囲にひろがっていくといったリスクが高まってくるためです。

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